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終章 [MFL~STORY~]

~あれからしばらくして~

ナーザ「ハァ!? 旅に出たぁ!!?」

ウル「うむ 自分に出来ることをしたいと
   行き先も告げずに 船を出しての つい先週のことじゃが」

ナーザ「私が船壊されて4ヶ月もかけて帰ってきたってのに!?
    いないぃ!? ありえないわよそんなの!!」

ザン「・・・」

ウル「まぁ なんじゃ 皆の者も ここユタトラを離れ
   復興に尽力しておる どうじゃ ここはおぬしも・・・」

ナーザ「たとえウル様のお願いといえど・・・
    負けっぱなしは私のプライドが許さないわ!!
    アイツを必ず見つけ出して・・・ ブッ倒してやるのよォォ
    ザアァン!! 分かったらとっとと出航よ!」ダッ

ザン「・・・」

ウル「やれやれ・・・ 皆揃って好き勝手やりおって・・・
   ・・・じゃが それでよいのかもの・・・」

好敵手を求め.jpeg



フラセール「いやぁ まさかお嬢ちゃんがブリーダーになるなんてな」

リトバ「なんですか それ 失礼じゃないですか」

フラセール「そういうわけじゃないさ ただ
      あの頃じゃ想像も出来なかったことだけどな」

リトバ「アタシ 少しでも島の皆の役に立ちたいんです
    あの人たちに代わって アタシたちが島を支えないと」

フラセール「そうだな お嬢ちゃん 応援してるぜ」

リトバ「もう そろそろ その呼び方やめてくださいよ」

新たな道.jpeg



ティッキ「おじいちゃん! こっちこっち! 早くー!」

ロンガ「こらティッキ! 危ないだろうが! 降りて来い!」

ティッキ「えー でもこっちの方が見晴らしいいよー!
     あ! 向こうに川があるからその辺りに村を作ろうよ!」

ロンガ「おー! そりゃいいな! さぁ進め! ガッハッハッハ!!」

カルダオ「なんでオイラがジーサン運ばなきゃいけないんだ・・・」

ロンガ「ガッハッハ! お前らはまだまだ若いんだからな!
    ソレくらいしてもバチは当たらんぞ! ガッハッハ!!!」

カルダオ「おうちに帰りたい!!」

ラーネイル「グフッ・・・」

かつての里を.jpeg



ヤーバン「シェマ長老! 井戸が掘れました! 地下水は無事でしたよ!」

シェマ「おぉ! それは進展ですね! ご苦労様です!」

ウシュマ「長老 里の北側にまだムスモノクスの群れが生息していて
     復興の妨げになっているようで・・・」

シェマ「それはいけませんね・・・ しかし復興も大切ですが
    ムスモノクスの棲家を確保してやることも重要でしょう
    今後里のブリーダーたちでよく話し合いましょう」

マイヤ「あら 長老サマが精を出しておられますわね」ドサッ

シェマ「こ・・・ これは どうしたのですか」

マイヤ「新しい装置の設計図ですわ こちらが新型の風車
    そしてこちらが3階層にかける橋の設計図3枚
    こちらが・・・」

シェマ「ちょ ちょっと待ってください こんなに覚え切れませんよ!」

マイヤ「はぁ? この私が特別に書いて差し上げているというのに
    いつからそんなにえらくなったのかしら」

シェマ「いや 私長老なんですけど・・・」

マイヤ「命の恩人に対して態度がでかいって言ってるのよ」

シェマ「で・・・ ですからアレは人違いで・・・!」

ベル「フフ 仲のいいことですね」

ティタン「ごー」

シェマ「む・・・ むう・・・」

マイヤ「分かったわね それを3日でやりなさい
    じゃ 失礼するわ やることがたくさんあるんだから」

シェマ「あ そうだ」

マイヤ「こんどは何よ」

シェマ「いつもありがとうございます
    皆 感謝していますよ」

マイヤ「・・・ ふん 当然よ」

シェマ「・・・これでよかったのですよね・・・ 長老・・・」

復興を目指し.jpeg



???「ッハアアックショ!! うう だれかウワサをしとるの・・・」

アンテロ「ブルル」

???「しかし まぁ 数奇なこともあるものだの~
    まだやれることがあるということじゃろうか
    のぉ?」

アンテロ「モフッ」

???「ホッホッホ 長生きはするもんじゃ」

ロスタイム.jpeg



モルグ「さ~あ よってらっしゃいみてらっしゃい!
    今日ご紹介するのはこの 紫のウロコー!
    あの決戦の地!ユタトラのとある海域に生息する
    これまたとあるノラモンから取れた逸品だよー!
    その紫のウロコがなんと200SP!!」

客「へぇ 使い道はあるんですかい」

モルグ「それは買ってからのお楽しみ!!
    さぁ どうしますー!」

客「うーん どうしようかなぁ」

飯屋「みなさーん! そこの商人食い逃げです!!
   捕まえてー!!!」

客「なにィ!!? なんか胡散臭いと思ったら!!」

モルグ「ふふふ・・・ あー!!! グロブストが飛んでる!!」

客「え? って あ! もういない!!」

飯屋「くそーーー!!!」

モルグ「だっしゃっしゃ!! いくぞー! シンム!
    世界が私達を待っているのだ!!」

シンム「ムシュシュ~」

紫のウロコ.jpeg



賊「げっへっへ お嬢ちゃん 一人で歩いてるとアブナイよ
  お兄さんと一緒に暗くて狭いところに行かないかい?」

スエゾー「ウェゲヒヒイヒイ」

幼女「やぁー!! 助けてー!!」

賊「げーっへっへ だぁれも来やしねぇよぉ~
  さぁ催眠かけてさらっちまうぞォエエエイ!!」

スエゾー「ウゲヒャヒョッヒッヒッヒ ウェヒッッハァ!!」

幼女「きゃー!!」

???「おい・・・」

賊「あぁん!?」

バキッ

賊「へぶっ!! て テメーなにしやがる!
  オレが誰だか分かってんのか!泣く子も黙る大海賊フィ・・・」

???「だからなんだ」

メキッ

賊「ギャピィ! く スエゾー! コイツに催眠かけちまいなー!!」

スエゾー「ムゴヒョヒョヒョ!」パワワワワ

???「・・・メギラス やれ」

メギラス「ガゥ」

ドカッ

スエゾー「アギャプル」

賊「ヒィエー!!スエゾーがカララギマンゴーに・・・!」

???「メギラス 二度と悪さできないようにしてやれ」

メギラス「ギャオ~!」

賊「ぎゃあああああああああああ」

???「大丈夫か」

幼女「あ あぅ ありがとう」

???「いい子だ 強くなりなよ それじゃあな」

幼女「う うん あ! あの お名前・・・」

???「名前・・・」

幼女「・・・」

???「・・・マクシーン」

強くなりなよ.jpeg



ザザーン・・・ ザァァ・・・

デーボ「おーい! 皆ー! 陸が見えたぞー! でっけぇ海岸線だ!
    島なんてもんじゃねぇ! 大陸だぜありゃあ!」

エルナ「本当! すごい! やったわね! デーボさん!」

デーボ「ま! デーボ様なら当然よ! なぁ!」

レシオネ「キュヒ~♪」

デーボ「さぁ! 上陸の準備をしろよ!
    進路よし! ヨーソロー!!」

エルナ「・・・おいでっ」

過去から.jpeg

エルナ「そう・・・ 私達の 物語・・・」

未来から.jpeg

エルナ「過去から 未来から」

~The End~

第24話「煌きの塔」 [MFL~STORY~]

~ユタトラ~

ムー「なぜだ なぜ戦いを続けようとする
   勝てぬと分かっているはずだ・・・
   なのに なぜッ・・・!」

ナイジ「それでもォ!! オレたちは!!
    戦う!! 理由やッ 理屈じゃねぇ!!
    未来を・・・! 迎えにいくんだッッ!!!」
チモック「キュー!!!」

ベル「出会いや別れがあるから 人は強くなれる
   でも ムー あなたの言う不変の世界には
   誰かを想う気持ちなんてない・・・!」
ティタン「ゴォオオオ!!!」

カルダオ「そうさ! みんながみんなになれば
     みんなひとりぼっちじゃねぇか!
     オメーはそれでもいいってのかよ!!」
ラーネイル「ガァアアアア!!!」

ムー「ングァアアアッッ!!!
   なぜ倒れぬ・・・ 力などとうに果てているはずなのに
   私に向ける力が枯れぬのはなぜだァッ・・・!!!」

~トーチカ~

パチパチ・・・

マッカム「・・・う」
メギラス「クルルル・・・」

マッカム「メギラス・・・ オレは・・・
     この包帯も・・・」
モルグ「おはよう」
マッカム「!」ガバッ

モルグ「・・・ ・・・水」
マッカム「何・・・!」

モルグ「水だ 気分が少しは落ち着くだろう
    あぁ 毒なんて入ってない 多分な」
マッカム「・・・」

モルグ「・・・」
マッカム「オレは どれくらい寝ていた・・・」

モルグ「・・・4日・・・」
マッカム「4日!?・・・まさか」

モルグ「ああ・・・その辺はそこのメギラスが全部やってくれた」
メギラス「グォ」
マッカム「そうか よかった・・・ よくはないが・・・」

マッカム「・・・ メギラス・・・」ヒソヒソ
メギラス「・・・クルル」ボソボソ
マッカム「・・・そうか ありがとう」ヒソヒソ

モルグ「めちゃめちゃ疑われてるぞ・・・」
シンム「クシュグ」

パチパチ・・・

モルグ「ほら 魚が焼けたぞ 食べな」
マッカム「・・・」

モルグ「クラムもあるけどこっちはよく焼こう」
マッカム「・・・なぜ オレを殺さなかった」

モルグ「・・・殺したさ」
マッカム「どういう意味だ」

モルグ「俺が殺したのは そこでバラバラになってる仮面の男だ」

マッカム「何を言い出すかと思えば・・・ ・・・そんな・・・」

マッカム「・・・ ・・・あいつらには
     ナイジたちには ひどいことをしたと思う
     もし これから訪れる世界が あいつらの世界なら
     オレはそこで生きていけない・・・」
モルグ「そう だがあんたは違う ひとりの人間として 生きて行ける」

マッカム「・・・でも オ・・・ うん・・・ この罪は消えない」
モルグ「それを罪だと思うなら それを背負って生きるだけでいい」

マッカム「・・・」
モルグ「・・・割れた円盤石を見るような目で俺を見るな・・・」

モルグ「・・・よし じゃあ 俺はこのへんで失礼するとしよう
    それに あっちもそろそろ 決着がつくだろう
    ムーが勝つか・・・ 人間が勝つか・・・
    どちらに転ぼうとも 俺は 歩みを止めるつもりはない
    あんたにも やってくる世界で 出来ることがあるよ
    あぁ あと残さず食べろよ もったいないから」

マッカム「・・・それでも ヒノトリなしで 人間が勝てるとは思わない・・・」

モルグ「・・・絆を結びしモンスターと『煌きの塔』へ集え・・・
    いつ頃からだろうか そんな言葉が 人々の心にあった」
マッカム「・・・だが実際は 煌きの塔は力を失い
     その機能を果たさなくなっていた・・・ ヒノトリも また・・・」

モルグ「その通りだ・・・ ・・・が この言葉が指す
    煌きの塔・・・ 本当に その煌きの塔なのか・・・」
マッカム「・・・どういう ことだ?」

モルグ「俺が長い年月をかけ 世界中を回って どんな遺跡を調べても
    真の煌きの塔に関する具体的な情報は 見つからなかった
    それこそ煌きの塔など最初から存在しないと言えるほどに・・・
    だが 人々の心の中には確かにあった 煌きの塔という 言葉」
マッカム「・・・」

モルグ「・・・そして 大海嘯は起き 世界は再びバラバラになった
    だが この破れた世界で ひとつだけ・・・ この広い海で
    ひとつだけ 人とモンスターが 絆を結び 集った場所がある
    言葉ではない 伝承でもない 誰に言われたわけでもなく」
マッカム「・・・まさか そんなことが・・・ ・・・」
モルグ「どうだろうな それはこれから わかることさ」
    
モルグ「さぁ! 正義の味方さん
    これからやってくる世界で
    また会える事 楽しみにしてるよ
    シンム!」
シンム「ドキュ」
効果音はブーン.jpeg
モルグ「じゃあな 守ってやりなよ」
メギラス「グルル」
ブーン.jpeg
マッカム「・・・」






マッカム「・・・煌きの塔・・・
     ユタトラ・・・」






煌きの塔.jpeg

シェマ「こ 今度はなんですか!!?」

ロンガ「これはっ 光・・・」

マイヤ「まるであの日 光を失った 銀の月・・・」

ウル「お・・・ おぉおぉおぉぉぉ・・・」

エルナ「光・・・ 島が・・・
    ううん 私達が・・・ 光ってる!」

ムー「・・・ 馬鹿な この光はっ・・・」バサァッ

ゴォオォォオオオ・・・

ムー「天の銀の月も地の煌石も力を失った・・・
   ヒノトリも氷の下に・・・ あらゆる可能性は断った・・・
   なのに これは これは まるで・・・!!!」

ナイジ「煌きの・・・塔・・・」

その瞳に.jpeg

ムー「~~~!!!! フッッッ~~~~ゥ!!!
   認めぬ・・・ させるものか・・・
   キサマがこの地に舞い戻るなど・・・
   ~~フゥウウウウ・・・!!!!」

ムー「 認 め ぬ ! ! !」

ナイジ「!!! みんな!! 伏せろォォォォ!!!」

カッッ・・・


インフェルノ.jpeg









ォオォオオオオオン・・・・

ナイジ「・・・う ハッ!
    無事・・・ なのか・・・!?」

エルナ「ナ ナイジ!! あ アレ!!!」

ナイジ「え・・・
    あ・・・
    あれは・・・!!」

ヒノトリ.jpeg

ムー「・・・ヒノトリ・・・!!!!」

光と闇.jpeg

ヒノトリ「・・・」ゴオオオ

ムー「おのれ・・・ おのれェエエエエ!!!
   2度も私の邪魔をするというのか
   ヒノトリよ!!」

ヒノトリ「・・・」

ムー「いや・・・ 違う・・・! あの時とは・・・」



ナイジ「エルナさん・・・ みんな! これって・・・」

チモック「ウキキュキュー!!」

エルナ「うん 見える ヒノトリを通して・・・」

グラージュ「オレにも見える!! す すすっげぇぇええ~!!!」

ベル「ヒノトリ いつもそばにいたのね・・・」

カルダオ「いよっっ  っしゃあああ!!」

シェマ「皆の力を合わせて ムーを倒すのです!!」

ウル「ガッッッツ じゃあああああああ!!!!!!!!!」

一同「ウオオオオオオオ!!!」

ヒノトリ「ギゥエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」バァッ

ガッシィ!!!

自爆特攻.jpeg

ムー「ぬぁああああああ゙あ!!!
   自分もろとも 焼き尽くすつもりか
   あの時のようにィイイイ!!!」

ヒノトリ「(ムーよ もう これで終わりにしよう
     お前は力を使い 世界となり
     何もない 黒い空間に ひとりきり
     その時 お前は何を思う)」

ムー「ぬぁァアア゙ア!!!
   その世界こそが世界のあるべき姿ッ!!!
   悠久の 静寂の・・・ 世界ッッ・・・」   

ヒノトリ「(恐れることはない 共に行こう・・・
     私達の時代は終わったのだ)」

ムー「ガァァアアア゙ァァァ!!!
   千年ンン・・・ この千年を 全ての統一を
   諦めぬ・・・ 私は諦めぬぞ
   この体燃え尽きようと 我が魂は不滅・・・!
   月がこの地を照らす限り 何度でもよみがえる・・・!!」

パァァァァァァ・・・

ムー「・・・なんだ・・・ この 銀色ノ ヒカリハァ・・・!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

ムー「キ サ マ・・・ ばかなッア!
   そんなことが・・・ ソこヲ・・・ ど・・・」

ミャー!!!.jpeg

ムー「ウウゥウウウ ッフ・・・!!!
   ァアアアアアアア!! グァアアアアアアアアアアアア」





終幕.jpeg












































第23話「最後の戦い」 [MFL~STORY~]

~前回までのあらすじ~
んつぅいに復活したムー!ヒノトリも煌きの塔も失われェ
魔獣の圧倒的な力の前になす術もなく倒れこむナイジ!
絶望する彼の前に現れたのはなんとあの男だったぁ!
絶体絶命の危機を脱したナイジはかつての強敵と共にユタトラへ向かう!
急げナァイジ! 愛のために!そして世界を救うためにィィィ!!

~トーチカ最上階~

ガシィッッ・・・!!

混戦.jpeg

マッカム「本来あるべき場所にイダルがない・・・
     強いイダルの力を持つモンスターの失踪・・・
     イダルを島に集める計画の阻害・・・
     陰でコソコソと妨害をしていた奴の存在は薄々感じてはいたが
     そうか 貴様が・・・」

ギリギリ・・・

モルグ「そんな詮索も 今となっては無意味だがな」
マッカム「ほざけ だがその通りだ 既にムーは復活し
     ユタトラへ向かい 島に集めたイダルの力で完全体となる!
     煌きの塔も失われ ヒノトリもいない・・・
     もう誰にも止められん!」

シンム「ドキュシュ・・・」
メギラス「グギャアアオオ」

モルグ「それはどうだろうな・・・
    お前も本当は分かってるんじゃないのか
    ムーのそんな生ぬるい理想で
    今の世界が覆りはしないことが」
マッカム「ッ!! 知ったような口を
     聞くなァアアアアア!!!!」

ギリッ グググ

モルグ「なら 分からせてやるッ!」
マッカム「ぐっう・・・!?」

ガシィ!!

マッカム「がっは・・・」ザシュゥッ

メギラス「! ギャオオッッ」
シンム「ドフシウッ」

ドウゥッ!!

メギラス「・・・グルゥルルル・・・」
マッカム「メギラス! ・・・
     (近接に持ち込むことで得物を振らせない・・・
     そしてモンスターも肉弾戦においては分が悪い・・・
     ・・・ならば)メギラス 来い!」ばっ
モルグ「!」

バサァッ・・・ドウッッ!!

モルグ「ムーの空けた大穴から空に・・・
    この短時間でこちらに遠距離攻撃がないことを悟ったか・・・
    まったく 優秀すぎて 戦い易い・・・」
シンム「・・・」ガバァッ




ビュオオオオオ・・・

マッカム「降下からの遠距離範囲 一撃離脱を繰り返せ
     先にブリーダーを仕留めろ」
メギラス「グオォ ッ!」

ビュッ!!ギュオオッ

マッカム「ッどうした! そっちじゃ ・・・!
     ヤツめ 飛べるのかッ! 旋回!避けろっ!」
メギラス「グァアア!!」ギュンッ

シンム「・・・」バァアアア!!!

ッブオンッッ

マッカム「ッ速いッ・・・!!」
モルグ「乗り心地はよくないがな」
マッカム「なっっ!!!」

ドガッ・・・

マッカム「ク・・・ の・・・」

バキッ!

モルグ「んごッ!!」

マッカム「落ちろォ!!」
メギラス「ギャオッ!!」

ガシュウッ!!!

モルグ「がぁっ ってぇ」ヒュウウウ

シンム「・・・」バスッ
モルグ「・・・どうも」



メギラス「グォオオオ・・・」バサッ バサッ
マッカム「チッ・・・ はぁ 大丈夫だ
     ヤツめ・・・ 避けた瞬間飛び移りやがった・・・」

バァァァァァアアアア!

マッカム「来るぞ! ファイアブレス! 進路をふさげ!」
メギラス「ゴァアアア!!」ドウゥッ

ゴォオオオオッ ォッ!!

モルグ「突っ込め!」
シンム「キシュゥッ!!」

バァアアアアアアアア

マッカム「なっ にィッ・・・!!」

ドガッ・・・

モルグ「シンム!翼を押さえろ!」

メギラス「ガァアアッ!!」ダンッ!ガガッ
シンム「・・・ッフシィ」ガゴォッ

マッカム「ぐ グゥウウウッ!」
モルグ「カナヅチでなければいいがなァ」

ビュオオオオオォォォ・・・

バシャアアアアアアアアアッッ・・・





ザバァッ

メギラス「グルゥゥウウ・・・」
マッカム「ハァッ!! くっ うぅっ!」ガチャガチャ

ガランッ

マッカム「ッハァ! はぁ ゲホッ」

地に墜つ.jpeg

ザバッ

モルグ「っは! 流石に 無傷では済まんな・・・
    お 仮面が取れたな お嬢さん」

マッカム「・・・ なぜだ なぜオレたちの邪魔をする
     ムーの築く世界の 何が悪い・・・
     分かり合うことが 助け合うことが・・・
     どうして悪いっていうんだっ!!!」




マッカム「なんで・・・ どうして・・・」

素顔.jpeg

モルグ「簡単なことだ・・・ お前が正しいから・・・
    そして俺が・・・」

「」.jpeg

マッカム「・・・・・・・・・」

モルグ「・・・分かり合うことなんてない
    人は 正しいことを正義とはしない
    ムーを受け入れはしない」

マッカム「・・・ フ フゥッ・・・ ウッ」

モルグ「さぁ 立ち上がれ そして闘えッ
    傷つけあい 戦いを続ける事こそが命の鼓動
    お前の望む世界が存在しえないことを 教えてやる!!」

マッカム「・・・ メギラス・・・ オールブーストだ・・・」
メギラス「! が ガォアアアア・・・!!!」ズッ・・・

メギラス「ゥギャォアアアアアアアアアアア!!!!」
マッカム「・・・ ウォ゙ァ゙アアアアアアア!!!!!!!!!」

最果ての地で.jpeg



・・・



~数日後・・・ユタトラ~

ニェポ「父ちゃん 遅いね・・・」

ヒューリ「そうか・・・親父もあいつも・・・ ニェポ
     これからこの島の舵を持つのは お前かもな」

ニェポ「・・・?」


・・・

ウル「うぅむ・・・ナイジらが出発してからもうすぐひと月・・・
   まだあやつらが帰ってくる夢を見ておらん・・・」
ロンガ「ロクに寝てないんだ 当然だろう・・・
    また体でも壊したらどうする・・・」
ウル「それはお互い様じゃろう・・・」

ティッキ「おじいちゃんおじいちゃん!」
ロンガ「ティッキか どうした」

ティッキ「今ね!みんなですっごく速くて
     遠くまで行ける船を造ってるんだよ!
     そしたらみんなでナイジたちを迎えに行こうよ!」
ロンガ「バカを言え また行方不明にでもなったら
    今度は誰が迎えにいけるかも分からんのだぞ」
ティッキ「だからってじっとしてちゃ はじまんないよ!
     あの時のティッキだって ひとりぼっちで寂しかった!
     おじいちゃんたちが迎えに来てくれたときうれしかった!
     だから・・・ だから! 一緒に 迎えに行こう・・・」

・・・

リトバ「ふぅ 先が見えませんねー・・・
    ナイジさんも帰って来ませんし・・・
    もしかしたら・・・」
マイヤ「はぁ! もうなに!? 自分で見たものだけ信じなさいよ!
    あいつらがそんなに簡単にくたばると思って?」

リトバ「そ そうですよね きっと・・・
    ・・・あ そうだ 気分転換にお茶にしません?」
マイヤ「あら アナタにしては気が利くわね」
リトバ「ふふ じゃあ早速用意してきますね」

マイヤ「・・・」

シェマ「あの ちょっとよろしいですか」
マイヤ「なにかしら」

シェマ「いや 大した用事ではないのですが
    少し聞きたいことがあって・・・
    ・・・その 私がまだ小さい頃サパリャ風邪にかかった時
    近くの少女が付きっきりで看病をしてくれて・・・
    私もまだ幼かったので あまりハッキリとは覚えていないのですが」

マイヤ「・・・」

シェマ「どうもあなたに似ている気がして
    もし何かご存知でしたら その人に是非お礼をと・・・」
マイヤ「私 そんなに老けたかしら
    助けてあげたというのに失礼な男ね
    それに 今は昔の話っていう気分じゃないのよ」

リトバ「お待たせしま・・・ あ シェマさん」

シェマ「おや どうも」

マイヤ「遅かったわね おかげでつまらない話を聞かされたわ」
リトバ「ま またなにか空気の読めないことを言って・・・
    早く謝ったほうがいいですよ!」
シェマ「・・・そうだな いや 失礼 人違いだったみたいだ
    聞かなかったことにしてくれ」

マイヤ「泣き虫が随分偉くなったものだこと
    礼なんていらないわよ 手前の仕事をしなさいな」

シェマ「ふふ」
マイヤ「・・・ふふ」

リトバ「な なんですか・・・ なんかいい雰囲気だし・・・
    ナイジさん! 早く帰ってきてくださぁい!!」

シェマ「(よし・・・ これで思い残すことがひとつ減った・・・
    ・・・必ずこの私があなたを迎えに行きます
    それまで・・・)」

・・・

エルナ「・・・」

フラセール「エルナちゃん」

エルナ「あっ フラセールさん・・・」
フラセール「どうしたんだい 海なんか眺めて
      ・・・といっても 理由はひとつ か・・・」

エルナ「・・・うん」
フラセール「・・・ そろそろ寂しさにも慣れちまったな
      もちろん それが辛くないわけじゃないけど
      なんていうか ・・・早く 会いたいな」

エルナ「あの時 私がしっかりしていれば 今頃・・・」
フラセール「エルナちゃん・・・
      昔のことを思い出すのが悪いとは言わないけど
      今はこれからについて考えるべきなんじゃないのかい」

エルナ「フラセールさん・・・ ・・・そう ですね
    ナイジたちがいないからこそ 私達がしっかりしないと」
フラセール「おう! それでこそエルナちゃんだ
      おっと オレはマイヤ女史に頼まれごとされてたんだ
      そろそろ失礼するよ」

エルナ「あの」
フラセール「なんだい?」

エルナ「ありがとうございます フラセールさん」
フラセール「いいってことよ
      ・・・んっ・・・?」

エルナ「どうかしましたか?」
フラセール「いや あの鳥 やけにデカイなと思って・・・」

エルナ「鳥・・・?」

エルナ「鳥・・・ 違う あれは・・・!!」







エルナ「!!! ムー!!? そんなっ!」
フラセール「な・・・なんだってー!!!」

エルナ「すぐ婆様に知らせなきゃ! フラセールさんも島の皆に!」
フラセール「お おお! おおお!!」

・・・

ウル「なんじゃとっっ!!?」
ロンガ「ついに きやがったか・・・!!」
シェマ「む ムムムムーがここに来るということは
    もしかすると ナイジ達は うわわわわわ」

エルナ「おちついて! まだそうと決まったわけじゃない!
    今島にいる私達で ユタトラを守らなきゃ!」

シェマ「わわ私はししし島中のブリーダーを招集します!
    お2人は詰め所にお隠れになってください!」

ロンガ「バカをいえ! あんなのがきたらこんな建物一撃だ!
    オレたちも戦うぞ!」
ウル「ワシらの島じゃ 荒らされるのを黙ってみておれるか!」
シェマ「ロンガ長老 ウル長老・・・!」

エルナ「!!!・・・来たっ・・・!!!」

ムー降臨.jpeg

ザシャァアアアア・・・

ムー「・・・」

グラージュ「ギャアアアアアアアアアアア!!!!
      ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

ムー「・・・」

ウル「おぬしが ムーか・・・!」

ムー「・・・いかにも」

エルナ「・・・ムー!」ばっ

ムー「シャロームの子孫か・・・
   安心するがいい ナイジたちは無事だ
   誰一人として死んではおらぬ
   だが 再会できるかどうかも お前達次第だ」

エルナ「! 本当!?」

ムー「それに私は戦いに来たのではない
   お前達に道を指し示しに来たのだ」

ロンガ「なんだとっ!?」

ムー「月を砕きし人間 そして共に歩みし者よ
   我が声に応えよ・・・」

ムー「今世界はいずれ訪れる終わりに向かい
   破滅の一途を辿っている
   月の力が消え そこに生まれた不和による争いの果て
   あらゆる命が息絶えるだろう
   だが私はそれを望まぬ それを認めぬ」

エルナ「何が言いたいの・・・」

ムー「人間も モンスターも 違うから傷つけあう・・・
   だが私には思念を共有する力がある
   この力で我と同化し 全てを同一の存在とし
   争いのない 真に美しい世界を築こうではないか」

エルナ「ふざけないで!
    あなたの仲間が・・・ ムーが一体どれだけの命を・・・
    どれだけの破壊をもたらして来たと思ってるの!?」

ムー「我々は自分を殺そうとした相手しか殺しはせぬ
   ただ 存在を維持したいがための破壊
   それはお前達人間も同じ・・・ 違うか」

エルナ「・・・!」

ムー「だが そんなすれ違いも無くすことができると言っている
   煌きの塔は失われ ヒノトリを復活させる術も消えた
   今のお前達にできることは選ぶことだけ・・・」

ムー「全てを受け入れるか・・・ 死か・・・」

エルナ「そんな・・・!」
ロンガ「好き放題言いやがって・・・!」

ムー「突然こんなことを言われ惑うのは仕方あるまい・・・
   次の満月の夜に答えを聞こう
   島の人間と モンスターで 話し合い 決めるがいい
   私はそれまで誰一人として傷つけはしない
   そして その後も 誰も傷つけず済むと信じている」

ムー「だが 忘れるな 選べる道は2つだということ
   そのどちらにも 私という存在があること・・・」

ムー「よい返答を待っているぞ・・・」バサァッ

ゴァアォオオオオッ・・・

・・・

~ファーム~

一同「・・・」

エルナ「まさか ムーが復活するなんて でも・・・
    ナイジたちが無事なのが分かって よかった」
マイヤ「でも現状は ムーが人質に使ってるだけよ
    私達に アイツが気に入る返答を迫るためにね」

リトバ「そういう言い方って・・・」
マイヤ「でもそうじゃない まったく よく分かってるわ
    人間が理屈で動く生き物じゃないってことが」

ティッキ「でも ティッキイヤだよ!
     あんなのの言うこと聞くなんて!」
フラセール「そりゃ誰だって同じだろうさ
      けど それを断ると 皆殺されちまう・・・」
ティッキ「うぅー・・・!」

フラセール「・・・戦う って手は・・・
      島中のブリーダーをかき集めて・・・」
リトバ「でもトーチカに行ったのが
    島最高のメンバーだとしたら・・・」
マイヤ「戦えそうなのはあの頼りない長老くらいで・・・」
ティッキ「あぁ・・・ なんか無理っぽい・・・」

エルナ「それでも」

エルナ「それでも 私は 戦う」
フラセール「エルナちゃん! モンスターも持ってないのに
      そりゃ無茶ってもんだぜ!」

エルナ「無茶でも そうするしか ないじゃない・・・
    もう あのときみたいに・・・ 後悔したくないの!」

リトバ「エルナさん・・・ 私も戦います!
    こんなときのために 石を投げる練習をしてきたんです!」

ティッキ「うん 私も! あのぶっとい足にかみついてやるー!」

フラセール「ならオレは 神殿のモンスターを 総動員するかな」

マイヤ「出す答えが決まったようね
    次の満月までに アイツと戦う準備を進めましょう
    これが 最後の戦いよ」

エルナ「ナイジ・・・ 私達も戦うから・・・
    だからどうか 無事でいて・・・!」




・・・




~満月の夜 ユタトラ~

ムー「島民とモンスターが一堂に会すか・・・
   ・・・答えを聞こう」

エルナ「・・・」

ムー「・・・」

エルナ「私達は あなたの言うことに耳を傾けたりしない
    私達は・・・ ムー あなたと戦います!!」

ムー「・・・言ったはずだ・・・ 道は2つだと
   戦いの道など存在しない」

エルナ「私達の未来は 私達で決める!!」

シェマ「アトロポス! ギガトルネード!!」
アトロポス「はぁーあ!!」

ギュオオオオオオオオオオオ!!!!!

マイヤ「遠距離攻撃が出来るモンスター!
    一斉砲撃を浴びせてやるのよ!!」

アジエク「やれぇー!! ジゲマヒマヒ!!」
ジゲマヒマヒ「ヒヒイイイイイン!!!!」

キシャアアアアアッッ!!!

リトバ「えーい! えーい!」ブン ブン

ムー「・・・無駄だ」

ティッキ「ぜ ぜんぜんダメだよぉ~!」

シェマ「・・・ いつもの私ならここで『ごめんなさい』
    と言っていることでしょう ですが!!
    シディララマ長老として 島民を守るため 戦います!」

ムー「・・・これを 見てもか」ぐぉぉっ・・・

ブンッ

バギャアアアアッッ

シェマ「! あ あそこは!!イダルを保管しておく倉庫!
    私と一部のブリーダーしか知り得ないのに なぜ場所が!!」

ムー「そう ここには 各地から集められたイダルが安置されている
   ここにイダルが存在するのは 今日この時のため・・・」

マイヤ「いけない! 今日は特に月の大きい満月・・・!
    あれだけ大量のイダルを藍の月の光にさらしたら・・・!」

ムー「藍の月は急激に引き寄せられる・・・」

フラセール「大丈夫だ! みんな落ち着け!
      ブリーダーとモンスターには煌石で結んだ絆がある!
      月の光に負けやしない!」

ムー「さぁ・・・ 私ならこの状態を救える
   もう一度だけ聞く 答えを聞かせてもらおう」

エルナ「私は! もう 揺らがない! みんな!」

一同「うおおおおおおおおおお!!!」

ドドドドドドドド

ムー「なぜだ なぜ今の悲しい世界を生きようとする
   いつか終わりが来てしまうのに・・・!
   私の力を受け入れないというのか・・・!!」

ロンガ「ムー!! お前の言うように
    いつか世界は人間の手で壊れちまうかもしれねぇ!
    だが今生きているオレたちが
    必死こいて生きようとすることに
    何が悪いことがあるか! ねぇだろうが!!」

ムー「ぬ・・・ うぅううう
   がぁああああああっ!!!」

バシィイイイイイッ・・・

ムー「無駄だと 言っている・・・」

シェマ「そんな・・・ まったく効いていないッッ!!」
ウル「やはり 無理なのか・・・!」

リトバ「み 皆さん! 海が! 津波がぁ~~!!」
マイヤ「! このままだとまた大海嘯を引き起こすわ!
    早くイダルを隠さないと!!」

ティッキ「!! みんな! みて! 津波じゃないよ!
     あれは・・・ 海獣の群れだよ!」

フラセール「いや! それだけじゃない 上に何か乗ってる!!」

ムー「・・・馬鹿な・・・」





ナイジ参上.jpeg

ナイジ「ムゥウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!」

エルナ「ナイジ!!!皆!!」

海獣達「バオオオオオオオ!!!」

ドシャアアアアアア!!!ドドシャアアア

ナイジ「チモック! ファイアボルトッ!!!」
チモック「キュキュルーイ!!」カッ

ベル「ティタン!! 古代砲!!」
ティタン「ゴァアアアアアアア!!!」キュィイイイイイ

ムー「ぐ うぅ!」

カルダオ「こっちだ! ラーネイル!! 真雷撃ィィ!!!」
ラーネイル「グァッ!!」バチチチッ

総攻撃.jpeg

ムー「ガァアア・・・」

エルナ「ナイジ!」
ティッキ「ナイジだ!本物だぁー!!」
リトバ「夢じゃないんですね!」
フラセール「信じてたぜ!」
マイヤ「しぶとい男ね ま 無事でよかったわ」
ナイジ「エルナさん 皆 心配かけてゴメン!」

ランナ「ンナアアアアイジイイイイイイ!!!」
ナイジ「お おう! 待たせたな!!」
ランナ「バカアアアアアアアア!!!」ゴガン
ナイジ「いでー!!!」

ヒューリ「親父ィ!!」
ニェポ「父ちゃん!オイラもうダメかと・・・!」
デーボ「はっは!海の男がそう簡単にくたばるかってんだ!」

カルダオ「ヒュウッ! ヒーローは遅れてくるもんサッ!」
ベル「ふふ でも 手遅れにならなくて よかった」

ナイジ「ムー! もう お前の好きには させないッッ!!!」
チモック「キュー!!!」

ムー「全てが 私を否定するというのか・・・ァァア
   だが お前達がどれだけ結託しようと
   私は倒れぬッッ!!!」

ナイジ「いくぞォオオオ!!!」

第22話「獣と人」 [MFL~STORY~]

~前回までのあらすじ~
あー やっぱり コイツあやしいと思ってたんだよ

ナイジ「な 何言って・・・」
レアル「ナイジ 君には全て打ち明けよう
    この私 ムーの全てを・・・」

ナイジ「うっ・・・!( 頭の中に・・・
    ・・・景色が・・・ ・・・)」

・・・

「1000余年前 私は広大な氷河に生きる 小さく 弱い生き物だった・・・
 自らを狩ろうとする モンスターや人間の影におびえ 過ごしていた・・・
 到底覆りもしない 自然の摂理 そんな運命に縛られていた私を変えたのは
 あの母なる月のかけらだった・・・」

「人間達は月の力により文明の繁栄を謳歌していた
 しかし 月の力に頼りすぎたが故 その月を砕く事となった」

「ある時 氷河に降り注いだ母なる滅石は 私に力を与えてくれた
 だが 私に与えられたのは ただ力だけだった
 今思えば それが全ての始まりだったのかもしれない・・・」

「私は力を手に入れた その時の私はただ 体から湧き上がる
 行き場のない力を静めたいがため暴虐の限りを尽くす魔獣・・・
 そこに理性など ましてや言葉などありはしなかった・・・」

「殺戮 破壊 私はただ そんな衝動だけに駆られ 人間の世界を蹂躙した
 人間が発明した どんな武器も 人間に育てられた どんなモンスターも
 私には通用しなかった だが 人間には最後の切り札があった・・・」

「銀の月の力を使い作り出されたヒノトリ・・・
 そしてヒノトリはシャロームという女と共に私との決戦に挑んだのだ」

「私は戦い そして ・・・ 負けた」

「ヒノトリの 人間の最後の力の前に私は屈するわけにはいかなかった
 何十年 何百年 何千年経とうとも いつか必ず 復讐を遂げる・・・
 最期の瞬間 私は その時のために 自らの思念をいくつもに分けて
 世界中に放ったのだ・・・」

「だがヒノトリはこの時今の私の魂をその身に同化させ封じ込めた
 そして 私の ムーの肉体は ヒノトリとともに氷河に沈んだ・・・」

「その後 ヒノトリの体は人間達に回収され ある場所に祀られることとなった
 銀の月の 煌石の ヒノトリの力で守られた 煌きの塔に・・・
 私の本体もまた ここ トーチカの塔に封印された・・・」 

「程なくして 6つの月が地に落ちた・・・
 ヒノトリを生み出した代償だったのだろう
 世界のほとんどが形を失い 多くの命は息絶えた・・・
 これが 第1の災厄・・・」

「さらに時が流れた・・・ 煌きの塔も伝説になり
 そこを訪れる人もいなくなった だが私はそこにいた
 百年・・・ 五百年・・・」

「・・・そして 1000年が過ぎ 時は来たのだ・・・
 私の放った思念達が 力を蓄え 母なる藍の月を呼び寄せた」

「そんな中 ある男が私の・・・ いや ヒノトリの元を訪れた
 それが この アルレムだった・・・」

「アルレムは 大海嘯のさなか 自身のモンスターと共に煌きの塔までたどり着き
 ヒノトリの傍らにある月の欠片を打ち鳴らした・・・ その意味はただひとつ」

「銀の月の力は調和の力 月の軌道を司り それを調節する力・・・」

「彼の働きによって 藍の月は大地を離れ 第2の災厄は終わりを迎えた」

「だが それは同時に 銀の月の力を ヒノトリの力を使うことでもあった
 ヒノトリの力は弱まり 私の魂は1000年もの封印から解き放たれたのだ」

「私は 死に行く者の体を借り 彼のモンスターを
 私の思念を共有する者として転生させた・・・
 そして 力を失い 輝きも消えた煌きの塔を後にした・・・」

「私にあるのは 1000年の時を経た憎悪と復讐心だった・・・
 だが 1000年前とは違う 別のあるものが存在した」

「この男と同化し この男の意思は確かに消え去った
 だが 記憶までは消えていなかった・・・
 そこにあった 人々の笑顔・・・ 暖かい声・・・
 それを守ろうとした この アルレムの 強い意思・・・」

「もちろん その中にナイジ 君もいた・・・」

「私は 惑った」

「ちっぽけな老人の 記憶・・・
 それが私の消すことの出来ない復讐心を濁らせた・・・」

「そして 新しい目的を 得た・・・ 私の力で・・・ なにができるか・・・」

・・・

ナイジ「・・・!!!」

レアル「これが 私の全て・・・」
ナイジ「アンタが・・・ アルレム長老だと・・・!!」

レアル「いや・・・ 彼は もう死んだ 彼のモンスターも 死んだ
    が・・・ 人間の記憶を得て分かる 彼は 偉大な人物だった・・・」
ナイジ「あ あぁっ アンタが・・・ ムーがいるせいでッッ
    いったい いったいどれだけの人がっっ・・・!!
    モンスターがっっ!!!!!」

レアル「その悲しみを断ち切るために
    私はここまできたのだ・・・」

ナイジ「っ・・・どういう・・・」

マッカム「・・・」

レアル「私が かつての体とひとつになり 世界を救う・・・」

ナイジ「くっ うぅ うううう!!」

レアル「もう 大丈夫 これで 苦しみは 終わりなのだから・・・
    私にはできる 思念を共有するこの力があれば・・・
    生きとし生けるもの いや 全ての存在が
    誰もが分かりあい 誰も傷つけることなく
    悠久の時を・・・静寂の時を過ごすことが出来る・・・
    唯一絶対の存在・・・」







             ムーとして








ナイジ「・・・・・・・・・!!!!!」

レアル「・・・ナイジ 君にも その世界を生きることができる
    今の私の目的はひとつ・・・
    かつての私を あの悲しい命を もう二度と生み出さないため
    この世界を ひとつにすること・・・
    私との同化を望まない者には 自ら苦しむことも無い道を指し示す」

レアル「ヒノトリはもういない・・・
    君達に出来ることは もう ない
    ただ 道を 選ぶだけ・・・ ナイジ・・・」

ナイジ「・・・っざけんな・・・ フザっ
    ッけるなああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

レアル「・・・ ここにいる者は 皆 孤独のつらさを知っている
    だからこそ・・・」

ズワァァッ・・・

ナイジ「!!」

アルレム「・・・っ」

ドサッ・・・

ムー「だからこそ・・・」

ムー復活.jpeg

ムー「わかりあえるはずなのだ」

ナイジ「・・・くそっ! くそっ!!
    くそぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
チモック「きゅきゅうううううううううううう!!!!」

・・・



・・・

チモック「・・・キュウフゥ キュフゥ・・・」
ナイジ「はぁっ! はぁっ! こんなこと・・・
    ちくしょお・・・! ちくしょお! ちくしょおおっっ!!
    なんで なんで うっ うぅっ!!」ガッ ガッ
ムー「これで 分かったろう もう 君達にできることは ないのだと・・・」

ムー「私は ユタトラへ向かう・・・
   未来で待つ苦しみから 彼らを 救うため・・・
   過去を繰り返さないため・・・
   彼らの 答えを聞くため・・・
   その後 ここに戻ってくる
   ナイジ・・・ 君には 最後に選んでほしい
   すべてとひとつになる道を歩むか・・・
   そこで 歩みを 止めるか・・・」

ナイジ「・・・うっ うっうううう!!!」

ムー「マッカムよ ここは任せた・・・」
マッカム「・・・」

ムー「また会おう・・・」バサァッ

ッゴオオオオオオォオオオオオオ・・・

・・・

ナイジ「・・・うっ うう・・・」
チモック「キュゥ・・・ ゥ・・・」
マッカム「・・・ ナイジ お前はよくやった・・・」

ナイジ「・・・気づいてたのか・・・ レアルが・・・
    ムーだってことに・・・ッ」
マッカム「・・・初めてムーと戦った 帰りの船で な・・・」
ナイジ「ならなんで!!!!なんでっっ!!」

マッカム「・・・オレの 望む 世界が・・・
     そこに あったからだ・・・」
ナイジ「・・・!」

マッカム「ムーはオレと同じだった 愛してくれる者がいない
     母親も 父親も殺され 忌み子と呼ばれ迫害されたオレと同じ・・・」

ナイジ「・・・うぅっ・・・!」

マッカム「力こそ全てだった・・・
     だからこそ オレは誰よりも強く望んだ 争いの無い世界を
     もう 誰も泣かなくてもいい世界を・・・ ムーなら・・・
     ムーなら その世界を現実のものにできる・・・」
ナイジ「くそぉ・・・ 卑怯だ・・・ そんな
    綺麗な言葉を並べて・・・!!! 卑怯だっっ・・・!!」

マッカム「ナイジ お前を・・・ 強い男だと認める・・・
     その上で ムーではなく・・・ オレに聞かせて欲しいことがある・・・」

マッカム「この後 お前以外が 皆 ムーとひとつになったとき・・・
     最後にお前は ムーを オレたちを 受け入れて
     くれるだろうか・・・ ナイジ・・・」
ナイジ「・・・ 決まってる・・・ 絶対に・・・
    絶対にそんなことは しないっ!! 有り得ないッッッ!!!!!!」

マッカム「・・・ そう か・・・ 揺るがないんだな・・・
     いいだろう 相手してやる メギラス!」
メギラス「グァアアアアアアア!!」

ナイジ「うおおおおおおおお!!!」
チモック「キュウウウウウ!!!」

・・・

カルダオ「はぁ はぁ やっと 半分って トコかな
     思ったより やられ ちゃったな」
ラーネイル「グゥウウ・・・!」
カルダオ「・・・でも 上で ナイジたちも 戦ってンだ!
     少しでもここでフンバれば それだけ戦りやすいだろ! なァ!」

・・・

ベル「次から次へと・・・ でも走り回って 上へ続く道 ここだけのはず」
ティタン「ゴオオオオオオオオ」
ベル「ここは絶対に 通さない・・・!」

・・・

ナイジ「うっ!!」ドサッ
チモック「キュァッ!」ドシャァ

ナイジ「くそ まだだぁ まだっ・・・!!」

マッカム「もういい もういいんだ ナイジ
     オレは 誰かが苦しむのを 見たくない・・・
     少しの間でいい 眠っていてくれ
     目が覚めれば 全てが終わっている・・・」

ジャッ・・・

ナイジ「うっ・・・は! くそっ 動け 動けぇ・・・」ガクンッ

ザッ・・・

ナイジ「(もう いやなのに おれのせいで・・・)」

チモック「キ・・・キキーッ!」バッ
メギラス「ガゥッ」ビッ

ザァッ!

チモック「うきゅきっ!・・・キュウウ・・・」

ザッ・・・

ナイジ「(チモック・・・ くそっ・・・ くそっ・・・)」

ザリっ・・・

ナイジ「(エルナ さん・・・ みんな・・・)」

マッカム「大丈夫・・・ 罪は・・・ オレが・・・ 背負うから・・・」

ナイジ「(ごめん・・・)」

・・・




間に合ったかな 間に合ってないか




誰だ キサマは・・・ どうやって登ってきた




お互い名乗るような名前は持ってないだろう




・・・! そこをどけっ!!




・・・

ナイジ「・・・ ぅ ぁ・・・」

マッカム「・・・ぐ・・・」

推参.jpeg

ナイジ「! な・・・」

マッカム「キサマァァ・・・」
???「お返しだ」フッ

ドギャァッ!

マッカム「グゥッ!!」ザザッ
メギラス「! ガァアア!!」バッ
マッカム「よせ! メギラス・・・ふっ ナイジにあたる・・・ ぐ」

???「苦しいか」
ナイジ「だ 誰だ アンタ・・・」
???「ここは俺に任せておけばいい
    下でまだ戦ってる仲間と一緒にユタトラに帰るんだ」

ナイジ「でも 体が・・・」

「お前ならできる」

ナイジ「・・・ 声・・・?」

「走るんじゃ」

ナイジ「! 立てる! でも なんで・・・」
チモック「キュゥッ!」
ナイジ「チモックも! アンタが治してくれたのか?」

???「俺じゃあない が 動けるようにはなったな」
ナイジ「・・・何者なんだよ アンタ・・・」

???「選ばれた奇跡って奴さ けど未来は お前が迎えに行くんだ
    今のお前には それができるはずだろ」
おっさん.jpeg
モルグ「ナイジ」

ナイジ「・・・! ああ!!
    いくぞ! チモック!」
チモック「ウキュ!」

マッカム「まてっ! ナイジ!」
モルグ「おっと お前の相手は この 俺だ」

マッカム「邪魔を するなァアアアアア!!! メギラアァアス!!」
メギラス「ギャアアアアアアアアアオ!!」ボォァッ ズッ・・・

ドォオン!!

火球.jpeg

モルグ「シンム」

ボギャァアォォォォオオオオオオオオオドドドド・・・

マッカム「はぁ はぁ・・・ ・・・!!」

覚醒.jpeg

マッカム「・・・馬鹿な 地面をせり上げて火炎弾を・・・
     いや 違う・・・ 何だ その モンスターはッッ・・・!」
挑戦.jpeg
シンム「・・・」
モルグ「さぁーぁ コレで五分だ お前にモンスターバトルを申し込む
    まさか断りはしないだろうな・・・
    マッカム!!」


・・・

ベル「ティタン! ロケットパンチ!!」
ティタン「ゴー!ゴォ!!」ドシュウ!!

ズゴァッ!

ティラムステ「ギシュッギシイ!!」ドシャア!

ベル「はぁ! はぁ! 次は だれ・・・」
ティタン「んごぉお・・・」

ぁぁぁぁあぁぁ

ベル「あれ ・・・この声・・・」

カルダオ「ぎゃあああああああ!!!」
ベル「カルダオさん!?」

カルダオ「あ ベルさん 無事でしたか!」
ベル「下の階のモンスター 倒しきったのね」

カルダオ「あ いや・・・ そうでもなくて・・・」
ベル「え なんで!」

カルダオ「いや その マーメイドはお帰りいただいたんですが
     続いて出てきたクリヴィエが・・・」
ベル「ゼッカ種なら氷技で倒せるじゃない!」

カルダオ「ホラ オイラ 雷一筋だし・・・」
ラーネイル「・・・」
ベル「あきれてものも言えないわ・・・」

ガサガサガサガサガサ・・・
クリヴィエ「ギー キシュキシュ」
クリヴィエ「キシキシ・・・」

カルダオ「うわぁあああ!追いかけてきたぁああ!」
ベル「当然でしょ! でも ここさえ守ってれば 上には行けないから
   踏ん張りましょう!」
カルダオ「だ・・・ だな! ナイジ達のためにも・・・!」

ナイジ「あ! 2人とも 無事でしたか!」

ベル「・・・えっ」
カルダオ「・・・え?」

ナイジ「ええと あぁ~ そうだ! 大変です! ムーが復活しました!」

ベル「な・・・!!」
カルダオ「なんだってー!!!」

ナイジ「ムーは空を飛んでユタトラに・・・!
    急いで帰らないと皆が!」

カルダオ「お お お お おい!あとの2人は!? ひょっとして・・・」
ナイジ「そ それは・・・ 話すと長くなりそうなので 船の方で!
    ってうぉお! ノラモンだらけっ・・・!!」
ベル「これもムーの作戦のうちかもね そう簡単には 帰してくれなさそう」

ナイジ「でもやるしかねぇ・・・ チモック!」
チモック「キュキュウアアア!!」

ドッ!

タラカン「グェッ」ピューン・・・

カルダオ「おぉっ! すげぇ なんだ今の技!」
ナイジ「え いや まだ 何も・・・」

ドッ!

クリヴィエ「ギシャッ!」ピューン・・・

ドガッ!

タラカン「ピキュー!!」ピューン・・・

カルダオ「・・・ ノラモンが勝手に 吹き飛んでいく・・・?」
ベル「ううん 目に見えないけど・・・何かがいる・・・」

???「ふっ ふっ ふっ・・・」
ナイジ「だ 誰かいるのか!」

???「ふっふあーっはっはっはっはっは!!」

ナイジ「こ この鼻につく高笑い・・・ どこかで・・・」
ナーザ「ふっふあああっはっはっはっはっは!
    久しぶりねェ 寝癖さァん」

ナイジ「アンタ ぁぁぁ・・・ 誰だっけ・・・」
ナーザ「ぅだぁ!」ズコー!

カルダオ「な ナイジィ! 誰だよあのおねぇさんは!
     お前 このヤロオオオ!! うらやまけしからん!!」
ベル「どうなの? 彼女はナイジくんのこと 知ってるみたいだけど」

ナイジ「い いや 一応知ってるけど 名前が思い出せなくて・・・」
ナーザ「ナーーーーーザよおおおおおおおお!!!!」

ナイジ「あ そうそう ナーーーーーザさん・・・ でも なんでまた・・・」
ナーザ「そう・・・ あのトーナメントで負けて以来
    アンタをぶちのめすため特訓に特訓を重ねる日々・・・
    絶海の孤島で修行をしているとトーチカへ向かうユタトラの船・・・
    それを見たアタシは自ら船を漕ぎ出し・・・
    そしていよいよ因縁の相手と合間見えた・・・」
ナイジ「あー! 盛り上がってるとこ悪いけど
    今それどころじゃないから! 後にしてくれないかな!」

ナーザ「キー! 分かってるわよォ!! 今からユタトラに帰るんでしょ!?
    だから協力してやるって言おうとしてたのに!」
ナイジ「す すいません・・・」

ベル「たしかに さっきからどんどんノラモン 減っていってる」
カルダオ「おねぇさん! オイラカルダオです! 運命感じます!」

ナーザ「さぁ 道はあけたげたわ この塔のモンスターはここにいる連中だけ
    アンタたちは走るだけでいいのよォ・・・ ・・・行きなさい!」
ナイジ「でも・・・ナーーーーーザさん・・・」
カルダオ「無視ショオック!!」

ナーザ「・・・ザン!」

ザン「・・・」

ナイジ「うわぁ!びっくりした!」
チモック「きゅー!」
ナーザ「いい? アタシはこのザンで アンタのモンスターに勝つ
    それまで くたばるんじゃないわよ」
ナイジ「ナーーーーーザさん・・・ 臭いです・・・」
ナーザ「ああもう! さっさと行きなさいよ!! 切り刻むわよ!」

ナイジ「ひい! い 行きましょう! 2人とも!」
ベル「・・・ご無事で」
カルダオ「また会えますよねーーーー!!!」チュバッ チュバッ

タタタタッ・・・

ナーザ「・・・ さぁて・・・」

ドSコンビ.jpeg

ナーザ「このナーザとザン・・・
    瘴気に溺れた哀れなモンスターに後れはとらないわ」
ザン「・・・」

ナーザ「さぁ 行くわよ! ザン!」

・・・

~トーチカ海岸線~

ナイジ「はぁはぁ・・・ 船は・・・!」
ベル「! デーボさんっ!?」

デーボ「う うぅ・・・」

ナイジ「デーボさん! どうしたんですか!」
デーボ「バカでかいドラゴンが・・・ 船を壊して・・・
    オレも戦おうとしたが 歯が立たなく いででっ・・・
    レシオネは無事だが・・・ すまねぇ・・・」
ベル「そんなっ・・・」
ナイジ「これじゃ島に帰れない・・・」

カルダオ「は! そうだ! ナーザお姉さまがお乗りになった船は!」
デーボ「おぉ ボインのネーちゃんが乗ってきた船は・・・」

船だったモノ「」

カルダオ「海の藻屑に・・・」
ナイジ「う 打つ手なしか・・・くそっ!!」

デーボ「レシオネの背中に乗れば 定員は減るが2倍の速さで島に帰れる
    諦めんじゃ ねぇよ・・・ ぐぅ!」
ベル「無理 しないでください! その傷じゃ・・・」
カルダオ「でも ムーのヤツ どうして船を隠した入り江の場所を・・・」
ナイジ「・・・! 全部・・・ 計算済みだったってことかよ・・・!!」

デーボ「そういえば マッカムとレアルはどうした」
ナイジ「それは・・・ ・・・」

ラーネイル「!グゥウウウ!!」
ベル「・・・?」

カルダオ「ん どうかしたの」
ベル「海が 海が鳴いてる・・・?」

キュキュキュキュキュキュ・・・

ナイジ「ホントだ・・・」
デーボ「おいおい! やべぇぞっ! おめぇら 早く海から離れろ!!
    レシオネも岸に上がれ! 早く!」
レシオネ「キュ! キュヒィ!」ザバザバ
ナイジ「な 何ですか! なんなんですかコレ!」
ベル「海がうねりながら・・・ こっちに来る!」

キュキュキュキュキュ!

デーボ「海獣の群れだァアアア!!」

ドバアアアアアアア!!!

海獣「バォオオオオオ・・・!!」

ズシャアアア!!!

デーボ「くそー! 岸にあがって来やがった!逃げろォォ!」
カルダオ「で でけええぇぇ!!」
ベル「10頭はいる・・・!!」
ナイジ「う うわあああああ!!!」
チモック「キュキューーー!!」

ズズン・・・ ズン・・・!

デーボ「な なんでだ・・・ 追いかけてきやがる・・・!」
カルダオ「いやだー! 食われたくないー!!」
ベル「も もしかして・・・ アムルヤータの・・・」
ナイジ「え・・・」
カルダオ「あ・・・」
デーボ「な なんだよ アムルヤータで何かあったのか!」

ナイジ「いや・・・ ケガした海獣がいて・・・
    治療して海に戻してあげたんですけど・・・」
デーボ「・・・」
ナイジ「・・・だめですか・・・ やっぱり・・・」
デーボ「船乗りが最も恐れる海の怪物を お前はああああ!!! あいでで!」
ナイジ「ひいいい! ごめんなさい!!」

海獣「バアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

ナイジ「ひいいい! ごめんなさい!!」
カルダオ「終わった・・・ 海獣のウンコになるんだ・・・ オイラは・・・」
ベル「無理に刺激しちゃだめ・・・ なんとかしのぎましょう・・・」
デーボ「一番デカいのが群れのボス・・・
    しかも白い海獣・・・ 7つの海で1番の海獣王・・・
    グジラキングだ・・・」

ズン ズン・・・

海獣王グジラキング.jpeg

グジラキング「グォ・・・」

カルダオ「襲って こないな・・・」
ナイジ「・・・ あれ」
ベル「ナイジくん?」
ナイジ「あの 海獣の足元にいるやつ!バッテン傷の!」

チビグジラ「! キュ」サッ

ベル「あ アムルヤータで助けたコ!」
カルダオ「うわあああ しかえしにきたんだああああ!
     殺されるぅうううう!!!」
ベル「しっ! ここは ナイジくんに任せるの」
カルダオ「う・・・」
デーボ「でも 相手は海獣だぞ・・・ 絆を結んだって話も聞かねぇ・・・」

チビグジラ「・・・」
ナイジ「よ よぉ ケガ なんともないか?」
チビグジラ「・・・ キュー」

ナイジ「お前のとーちゃんか すごいな」
チビグジラ「キュー」

ナイジ「あのさ 急にこんなこと言うのもなんだけど その・・・
    オレたち ユタトラっていう島に帰らないといけないんだけど
    船が 壊されて・・・」
チビグジラ「・・・」

ナイジ「乗せてって行ってくれないかな!」
デーボ「バカヤロー!!」

ガンッ!!

ナイジ「いでー!!! なにするんですか!」
デーボ「こっちのセリフだー! おめぇ正気か! てて・・・殴る手も痛い・・・」
ナイジ「でも そうでもしないと 皆でユタトラに帰れないじゃないですか」

チビグジラ「キュー」
グジラキング「バォ・・・」

ズン ズズゥン・・・

ベル「!見て! 海に帰ってく!」
カルダオ「ほっ・・・ よかった・・・」
ナイジ「でも波打ち際で待ってますよ」
カルダオ「う・・・」

ドスドスドス!

ナイジ「ん どうした?」
チビグジラ「キュー!」

ナイジ「え いいの?」
チビグジラ「キュー!」

ナイジ「OKだそうです」
デーボ「マジかよ・・・」

カルダオ「いや 沖に出てから海に落として食うつもりだ!」
ベル「私はいく」
カルダオ「え゙」

ベル「ほかに方法がないんだもの このコ達 信じる」
デーボ「た 確かに海でこいつらより速いヤツはいねぇ・・・
    賭けてみるのも いいかもしれねぇ・・・」
カルダオ「デーボさんまでェ!?」

ナイジ「じゃあ お邪魔します・・・ あ 結構毛深いんですね・・・」
グジラキング「・・・バォ」

カルダオ「あーもう! 分かったよぅ! オイラも行くよ!
     うぅう でもオイラたち犬掻きしかできねぇんだよな・・・」
ラーネイル「・・・」

・・・

デーボ「残った水と食料は乗せたな
    ゴーレムは手綱のあるレシオネに あとは海獣に1組ずつだな」
ベル「おねがいするわね」
レシオネ「ヒィ」
ティタン「ゴー」のしっ
レシオネ「ヒィィィ」

ナイジ「よし・・・ 皆乗ったかな」
チモック「ムキュ!」
ベル「ええ」
ティタン「ゴー!!」
レシオネ「ひぃぃぃ・・・」
カルダオ「お おお!」
ラーネイル「クゥーン」
デーボ「こりゃあ船乗りデーボの最終章だな・・・」

ナイジ「いよぉーし! 行くぞ! 目指すはユタトラ!! 出発だ!!」

グジラキング「バオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ナイジ「(待ってろよ・・・ ムー!!)」

第21話「戦いと憎しみと」 [MFL~STORY~]

~前回までのあらすじ~
いまさら気づいたけどこれ 前回までの じゃなくて
前回の ですよね いやぁ HAHAHA

~船着場~

デーボ「ぃよっこらせっとぉ! これで最後か!」
ナルフィ「はい 皆さんから受け取った支援の品は以上になります!」
デーボ「配達ありがとよ! おかげではかどったぜ!」
ナルフィ「いえ! みんなのためにもがんばってきてくださいね!
     それでは!」

デーボ「しっかしまたトーチカたぁ 船乗りの血が騒ぐぜ」
ナイジ「ところで・・・ トーチカってどれくらい遠いんですか」

デーボ「あー 潮と風に乗って1週間 途中補給するとそれ以上だな」
ナイジ「やっぱり随分遠いですね・・・」

デーボ「なぁんだ 怖気づいたのか!?
    安心しろ 俺の船が帰ってこれなかったことなんてないだろ!
    必ず送り届けてやるよ!
    まぁ 帰ってこれるかはお前ら次第だけどな!」
ナイジ「は ははは・・・ あ 誰か来た」

???「おはよう」
ゴーレム「ゴー!」
ナイジ「・・・べ ベルさん・・・?」

ベル「ふふふ 正解」

殺る気マンマン.jpeg

ナイジ「一瞬気づきませんでした・・・」
ベル「まぁ いつもの服のままだと ね
   あ デーボさん 今回もよろしくお願いします」
デーボ「お おう!」
ベル「ナイジくんもね」
ナイジ「も もちっす!」

シェマ「おや まだ揃っていないみたいですね」
ロンガ「ガッハッハ! 準備で忙しいんだろう」

ナイジ「あ お2人とも おはようございます」
ロンガ「うむ! まぁなんだ! あまり大げさに見送りはできんが
    せめてオレたちだけでもと思ってな!」

カルダオ「だーき しーめ てー・・・」ブンブン
ナイジ「あ カルダ・・・お・・・」
カルダオ「きらめくー まー ちー にー・・・」グルングルン

勝負服.jpeg

カルダオ「おっはよぅナイジぃ~」
ナイジ「そ その衣装は・・・」
カルダオ「ん? オイラの勝負服だべ
     ガランカナンの戦士は踊りながら戦うのだ
     かーざりー たてたー・・・」グイッグイッ

ナイジ「その見てるだけでガッツが吸い取られそうな踊りは・・・」
カルダオ「え! 知らないの!? ガランカナンの伝統的な踊り!
     でじた みゅーじっ ぱーわー・・・
     ですよね!長老!」ヘコッヘコッ
ロンガ「そんな踊りは知らん もっとも ラビアラは女子が着てこそだな・・・」
カルダオ「アレェ!」

レアル「おや!皆さん相変わらず早いですね」
ナイジ「あ!レアルさん! その服!」

もっさり装備.jpeg

レアル「リペティ服です 特別に新調してもらいました
    ナイジ君のスクド鎧も 似合ってますよ」
ナイジ「そういってくれるのはレアルさんだけですよホント!」

ベル「それだけ 今回は皆 意気込みが違うって ことかな」
ナイジ「マッカムさんはどんな装備で来るのかなぁ」

マッカム「・・・いつもと同じで悪かったな」

普段着.jpeg

ナイジ「・・・お おはよう ございます・・・」
カルダオ「ナイジ だれだコイツ」
ナイジ「マッカム・・・ さん
    今回島の皆に協力してくれるよう頼んでくれた人・・・」
カルダオ「へー! ドモドモ!」
マッカム「・・・ふん」

ナイジ「・・・あの マッカムさん オレ 誤解してたみたいです
    おかげで 助手の皆が無理しないで済みそうです
    その・・・ ありがとうございました!」
マッカム「・・・ ・・・構わん 礼なら島民に言え それに
     今回の遠征は オレ自身のためでもある 気にするな」

シェマ「どうやら募った5名は集まったようですね!
    それでは鬼のいぬまに出港式・・・」
ウル「鬼とはよくも言ったものじゃの シェマよ」

シェマ「ひ ひぃっ!!!う ウル長老ぉ!」
ロンガ「やべ・・・」ささっ
ウル「爺さんや 逃がすと思うてか」
ロンガ「ごめんなさい」

ナイジ「ウル長老・・・! こ これは・・・」
ウル「・・・ 言わずとも分かる トーチカへ行くのであろう」
ベル「・・・はい」
ナイジ「べ ベルさん・・・」

ウル「・・・デーボや
   トーチカへは船を出すなと おぬしにも言うておいたハズじゃ」
デーボ「うっ・・・」
ニェポ「お オイラオシッコ・・・」
ヒューリ「お前も男なら腹をくくれ」

ウル「・・・ 行くな と言っても・・・ いくんじゃろ」
ナイジ「ウル長老・・・ ・・・はい」

ウル「・・・もう 止めはせん じゃが
   必ず帰って来い!!!
   ワシからは ・・・それだけじゃ」
ナイジ「・・・! も もちろんです!!」

ロンガ「な なんだ 何かと思えば 聞きなれたセリフだな・・・」
ウル「もうそれしか言えんじゃろうが! このバカタレ!」
ロンガ「ごめんなさい」

レアル「必ず・・・ ここへ戻ってきます」
カルダオ「まぁ余裕っしょ!」
マッカム「・・・ふん」
ベル「ウル長老 みんな ありがとうございます」

デーボ「こ これは 出発しても いいのか・・・
    ・・・ ぃぃぃよおおおおし!!! 行くぞテメェら!!!」
一同「おぉ!!」

・・・

~船上~

カルダオ「よいしょ しかし皆見送りにきてくれると思ったんだけどなぁ」
ベル「仕方ないよ 皆には 皆の生活 あるんだから」
マッカム「・・・」
レアル「それは どうでしょうね」

デーボ「おーい! おい! あれ見てみろ!」
ナイジ「・・・あ あれは・・・」

見送り.jpeg

ミリーア「帰ってきぃやーーー!!」
グラージュ「んがぼぼぼろろ」
ランナ「ナイジイイイイイイイイイイ!!!」
ボバン「がんばれぇーーー!!!」
その他「ワー」

カルダオ「あ グラージュのヤツ溺れてら」

ナイジ「~~~~~!!!
    ありがとおおおおおおお!!!!!
    行ってきまああああああああああああす!!!!」

・・・

エルナ「・・・行っちゃったね・・・」

リトバ「ほっ・・・ これでしばらくは・・・
    あ なんでもありません!」
ティッキ「早く帰ってきてねー!」
マイヤ「ふん 私に内緒で行くなんていい度胸じゃない
    でも すぐ追いついてみせるわ・・・」
フラセール「マ マイヤ女史・・・ 素直じゃねぇなぁ・・・」

エルナ「・・・お願いアニャムー・・・
    ナイジたちの無事を・・・力を貸して・・・」

・・・



・・・

それから 途中 何度か障害はあったけど
みんなの力を合わせてクリアしていった

1日 また1日 トーチカへの船旅を続け
ついに オレたちは目的地へとたどり着いた・・・

・・・

~トーチカ~

デーボ「ついたぞ ここが トーチカだ」
ナイジ「ここが・・・」
カルダオ「この塔の上に ムーとかいうのが居るのか・・・」
ベル「凄い瘴気・・・」
マッカム「・・・」
レアル「さぁ 行きましょうか」

デーボ「オレとレシオネは向こうの入り江に移動するが
    お前ら全員が帰ってくるまで ずっと待ってるからな!
    ・・・」
ナイジ「?」
デーボ「・・・まったく おめぇはたいしたヤツだよ
    ナヨナヨしてやがんのに 芯はイッチョ前でよ
    不思議なヤツだぜまったく・・・ 帰ってこいよ!ナイジ!」
ナイジ「・・・はいっ!!! 行って来ます!」
チモック「キュ!!!」

~塔内部~

ナイジ「この造り・・・ 瘴気をまとう孤島と同じですね」
ベル「構造はおなじでも モンスター 違うみたい」
マッカム「ザコに構っているヒマはない 突っ切るぞ」
メギラス「ギャアアアオオ」ボオオオオ
カルダオ「うぉお すっげ! 負けてらんねぇな!ラーネイル!」
ラーネイル「グルルッ」バシイイイイイイ

ベル「ティタン 私達も・・・
   どうかしたの? ナイジくん」
ナイジ「え・・・ いや・・・ また声が・・・」
ベル「・・・ 声・・・ そういえば 前もそんなこと・・・」

ナイジ「ッ! ムーだ・・・ アイツの声だ・・・ 間違いない!」
ベル「ムー・・・! 私もあの時一緒に聞こえたけど
   実際に正面からじゃないと・・・ それで・・・ 何て言ってるの?」

ナイジ「・・・復活するとか そんなこと・・・ 多分だけど
    急がなくちゃ!!」
ベル「っうん!」

・・・

マッカム「こいつは 厄介だな・・・」
カルダオ「あ あれはああああ!!!
     マーメイドだあああ!!! すっげぇー!!
     しかもたくさんいる!! うひょー!」
ナイジ「な なんですか マーメイドって」
レアル「見た目に惑わされてはいけませんよ
    海獣に次いで船乗りが恐れる海のモンスターです
    この塔には水路もありますからそこを根城にしているのでしょう」

ベル「そう マッカムが言うとおり 厄介 かな」
ナイジ「強いんですか・・・」
レアル「雷と炎には弱いのですが・・・ 強いです」
マッカム「どうする ここを通るには連中の気を逸らさないと
     魔法で攻撃されるとキリがない」

カルダオ「オイラが行こう 皆は先に行ってくれ」
ナイジ「か カルダオさん・・・
    ・・・マーメイドを見たいだけじゃないですよね・・・」

カルダオ「7割そうだ けど 残りの3割は違う・・・
     みんなの役に立ちたいんだよ」

任せな.jpeg

ナイジ「サラッと言いますがオレらは3割ですか・・・」
カルダオ「行け! ここはオイラが引き受けた!
     おおおいカワイコちゃんたちー!
     オイラと踊らないかぁぁい!!」ダッ

マーメイド「!!キシャアアアアアアア!!!!!」
マーメイド「ッフゥウウウウウウウウウウウシャ!!!!」

カルダオ「うわああああ!!! 思てたんとちがああああああう!!!
     ラーネイル! 雷撃だあああ!!!!!!!!」
ラーネイル「グァッ!!!」

ドゴーン ピシャーン・・・

マッカム「さぁ 今のうちに進むぞ」
ナイジ「・・・だ 大丈夫だろうか・・・」

・・・

ナイジ「はぁ はぁ かなり 登って
    きましたね・・・」
チモック「キュー・・・」
レアル「同時に 瘴気もかなり濃くなってきました・・・

ベル「ナイジくん 声は」
ナイジ「絶えず聞こえてます ずっと・・・
    それに 近づいてるのも分かります・・・」
マッカム「・・・」

ナイジ「行きましょう! ムーを倒して
    ヤツの恐怖に怯えることの無いよう・・・
    悲しみを繰り返さないために・・・!
    世界に平和を取り戻すんだ・・・!!」
マッカム「・・・ナイジ・・・」

レアル「気を抜かないでください!」
ナイジ「うっ! メラサウラッ!! うぅっ!!」
マッカム「しかも特大が 4匹・・・
     火属性で戦うには 分が悪いか・・・」

ベル「ナイジくん 覚えてる?」
ナイジ「・・・シディララマ襲撃のとき・・・
    オレを襲ったのもメラサウラでした
    でも でも今は戦えます!」

ベル「うん あのときも そうだったね けど
   今はナイジくんが 先に進むとき」
ナイジ「ベルさん・・・!でもっ!」

ベル「私 強くなるブリーダーってね
   もちろん才能とか 生まれもあるんだけど
   モンスターと一緒にいて 楽しいと思える人
   別れの悲しさを知ってる人だと思うの」
ナイジ「寂しがりやって ことですか・・・」
ベル「ふふ そうともいうね でも あたってるでしょ
   だから 今あなたには 成し遂げないといけないこと
   あるでしょ だから ここは私にまかせて」
ナイジ「~~~!」

レアル「!こちらに気づいた!ナイジくん!」
マッカム「行くぞ」
ナイジ「必ず 必ず!ムーを倒してきます! どうか無事で!」
ベル「・・・ うんっ 私も すぐに行くから」

メラサウラ「ゴァアアア!」
メラサウラ「ズザアアアアッゴオゴ!」

ベル「・・・ ティタン!!」
ティタン「ンッゴオオオオオオオ!!!」

タテタン.jpeg

ドォオオオオ・・・

・・・

・・・

マッカム「いよいよだな」
ナイジ「! アレが・・・」

ムー本体.jpeg

ナイジ「でけぇ・・・!
    ・・・ 確かに マイヤさんの言ってた通り
    白い体毛が・・・ けど・・・ なんていうか・・・
    氷漬け・・・?」
マッカム「・・・もう いいだろう」

ナイジ「え・・・」

レアル「そう だな」
ナイジ「レアルさん・・・?」

レアル「ここにあるのは 瘴気の島であったような
    ムーの思念体ではない 力尽きたムーの 肉体そのもの」
ナイジ「じゃあ これを破壊できれば・・・」

マッカム「おい!」
レアル「・・・そう急かすな」
ナイジ「・・・っ?」

レアル「・・・ ムーは 復活する 今日 ここで」
ナイジ「な なに言って・・・ ふ ふたりとも・・・」

サバキ「ぶぉっ・・・っ」

グシャァ・・・

ナイジ「! レアルさん サバキがっっ!!」
チモック「キュー!」
レアル「残念だが・・・もう その者には力は残されていない」

サバキ「・・・ヒュー・・・ ひゅー・・・」
ナイジ「なんなんだ・・・ なんなんだよ一体!
    どうしちゃったんだよ!」

レアル「この地まで来るには この器はあまりに弱すぎた
    そのためには お前たちの力が どうしても必要だったのだ」
ナイジ「・・・!!」
マッカム「・・・」

レアル「1000年前のあの日 世界は人間とヒノトリによって壊された
    破れた世界を繋ぎとめることができるのは もはや私だけ・・・
    今度は私が世界を救おう・・・ そう・・・」



レアル「私が ムーだ」
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Published by Gamepot Inc.(c)TECMO,LTD. 2009

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